astamuse Lab

astamuse Labとは、アスタミューゼのエンジニアとデザイナーのブログです。アスタミューゼの事業・サービスを支えている知識と舞台裏の今を発信しています。

オフィス移転したので移転ポイント・反省をまとめてみた

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こんにちは、アスタミューゼでデザイナーをしている@YojiShirakiです。

実は弊社アスタミューゼは先の2月25日にオフィスを移転しまして、今回、移転担当をやらせて頂いたので記録と反省をまとめてみました。


目次

今回の引っ越しの規模感

弊社の基本的な規模感はだいたい以下です。移転直前で2.7坪/人になっているので、そこまで窮屈という程でもありません。しかし、昨今のIT企業だと坪/人が3坪以上というのもザラにあるので、もう少し空間的にゆとりを持たせたいなというレベル感です(フリースペースなど)。

項目
在籍員数 70人前後(出向、業務委託、派遣等含む)
移転前の坪数 190坪
一人あたり坪数 2.7坪
移転前の立地 築地(東銀座駅 徒歩1分)

ちなみに、築地に移転してきた直後の人数が50人弱でした。

移転のステップ

移転のステップは以下のような流れです。

  1. 不動産・仲介に連絡
  2. プランニング会社選定
  3. 内覧
  4. 物件決定(社内承認)
  5. 設計
  6. インフラ・ネットワーク手配
  7. 設計詰め
  8. 移転準備
  9. 移転
  10. 行政手続き(登記など)

今回はもっと良いオフィスにしたいという想いもありプランニング・プロマネ会社さんにご協力いただきました。

ちなみに、これまで弊社はプランニング・プロマネ会社を使わずに自力での移転をやってきましたが、もう無理です。

全体スケジュール

オフィス移転は半年かかると言われてます。専任者がいるならその見積もりで大丈夫だと思います。弊社の場合は専任者がいないためもう少し時間がかかりました。

やったこと
5月末 プランニング会社・不動産会社に声がけ
6月 方針策定、内覧、プランニング会社比較
7月 内覧、取締役会で大枠の方針合意(予算・規模など)
8月 候補絞って代表を伴って内覧、取締役会オフィス決議
9月 プランニング会社決定、レイアウト方針調整
10月 現行オフィスの満足度調査、ビル打ち合わせ
11月 レイアウト調整、ビル打ち合わせ、インフラ関係打ち合わせ
12月 レイアウト調整、インフラ・電話関係、既存什器整理、新規什器検討
1月 レイアウト調整、インフラ・電話関係、細かい詰め(壁塗装、造作物張り地など)
2月 インフラ・電話関係、細かい詰め(壁塗装、造作物張り地など)

意外に時間かかっのは非機能要件・感性要件でした。「○○っぽい感じにしたい」という社内の要望を意匠にどう落とし込むのか。言語化してプランニング会社さんと一緒に落とし込みするのは難しかったなぁ、と思います。

オフィス検討方法

オフィス選定は様々な要素が絡んできます。大前提「予算」というものがあり、その他の諸々ある要求の中から、今回は優先的な要求を3つに絞りました。

  • キャパシティ(人員数)
  • ブランディング(採用、PR)
  • 交通(日々の負荷)

弊社の全社戦略で2019年は採用優先順位が凄まじく高く、そこにどう資するかを検討した結果です。一つ一つ見ていきましょう。

キャパシティ

オフィスキャパシティは採用計画を踏まえ先2年を想定しました。ここは余裕持ったキャパシティを検討したいところです。が、あまりアッパーに想定すると月々のお家賃が大変なことになります。絶妙なバランスを読みたいポイントです。

また、ここでは賃貸借契約の最低契約期間に留意してください。キャパの限界が来るタイミングで最低契約期間終了が見えてないと次の移転を想定できなくなります。

ブランディング

ブランディングはオフィス物件のビル格であったり立地場所の格などです。今回は採用計画に資するようなオフィスを念頭にビル格・ビル品質感にやや重きを置きました。弊社のクライアント様が上級職の方たちばかりという背景もあります。

あとは単純に会社のメンバーもかっこいいオフィスの方が働く意欲も湧くだろう、と。

交通

交通については、全社員の居住エリアと路線を調査し通勤のしやすさを配慮します。地味に大変ですが内覧時に具体的な路線の良し悪しのイメージが湧くのは個人的には重要だったと感じました。

次いで来客しやすさ・外出しやすさを加味します。つまりJRや主要メトロ路線との距離などです。弊社は全体の約1/3が営業職、コンサル職など外勤職であり彼らの足回りへの影響はだいぶ意識しました。

その他 オフィスチェックポイント

その他、細かい要因も上げておきます。上から順に意識した順です。

項目 コメント
フリーレント期間 契約段階でオーナー様とご相談
空調 個別 or セントラル。セントラルで温度調整効かないと社員の生産性が著しく落ちます(調査済)
時間外空調費用 古いビルの場合、この金額が意外に大きい
周辺飲食環境 ランチ平均金額、店舗数など。入居後に評価されるポイントです
喫煙所 いくつかの物件では喫煙所が無いところもありましたので念の為
トイレ個室数 古い物件だと人数に対して個室の数が少ないケースがあります
天井高 高いほうがおしゃれ(天井抜けばいいですが施工が大変です)
避難経路 人命に関わるところなので

飲食事情については日々の潤いですから、極力配慮してあげたいところでした。

で、どんな感じなったの?

色々書きましたが、結局こちらに移転しました。

BIZCORE神保町 www.bizcore-office.com

ほぼ新築の中規模オフィスビルブランドです。屋上がテラスになっており、平日に食事すると気分のいい共有部分が魅力的な建物です。

実際、BEFORE/AFTERでどんな印象変化があったのか比較してみましょう。

BEFORE

(あんまりいい写真がなかったので移転作業時の写真です)

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すでに段ボールが積まれてますが、大体の印象はこんな感じでした。

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AFTER

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エントランス。ロゴと受付端末だけのシンプルな構成です。

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たくさんのお花いただきました。ありがとうございます!

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会議スペースの廊下。フレームとガラスで透明感とシャープ感があります。

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会議室。壁の色はそれぞれ違う色にしています。

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各会議室には大型のディスプレイ設置しています。Windowsは無線で画面を映せます。

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ファミレスのボックス席のような席もあり、社内向けMTGで気軽に利用できます。

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こちら移転前日の状態。すっきりしてます。

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全社MTGするときに使われる雛壇。

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雛壇の裏側はソファになっていてカフェテーブルが置いてあります(電源もある)。

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実はこの雛壇動かせます。便利です。

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雛壇の対面は大きなスクリーンになっていて・・

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さらにスクリーンの裏側がカフェカウンターになっています。

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執務スペースは一部だけ・・。

だいたい雰囲気はこのような感じになりました。

反省

最後にいくつか反省ポイントをあげます。

細かいものも含めて本当はもの凄いあるのですが大きいものをいくつか。

1. 移転に伴う整理・断捨離を全社に2ヶ月くらい前から呼びかけるべきだった

引っ越しの立会時に痛烈に感じたのが「なんて物が多いんだ!!!」ということ。もっと事前に断捨離すべきでした。断捨離しておけばタスクの量が減りますし(既存什器の移設場所検討やオフィスキャパシティの検討など)、引っ越し当日にかかる時間を削減することができます。

引っ越し当時は長丁場ですし、予期せぬ出来事が起こるので、圧縮できる時間は事前にできるだけ圧縮するに越したことはありません。

事前の断捨離は絶対にやったほうがいいです

2. インフラ関係が後手に回り過ぎた

オフィスの物理設計の方に時間をとられてしまって、その後に控えているネットワーク・電話などの手配が完全に後手に回っていました。これは痛烈なミスでした。

特に、想定していた回線移設工事が
近隣の地下工事の影響ですぐにはできないことが発覚するなど、トラブルの発生を想定できておらずかなり肝を冷やしました(代替回線の手配で凌げましたが・・)。

電話関係についてもクラウドPBXを新規に導入するにあたって事前の動作検証を行っておけばよかったと思うことも多く、全体スケジュールの後工程になるネットワーク全般に反省の多かった移転となりました。担当のメンバーに大変ご迷惑おかけしました・・。

3. 他のプロジェクトの影響を適切に見積もれずタスク分散が遅れた

また、移転の時期に他の重要案件が重なってきてしまい時間捻出が難しくなってきたことも大きかったです。後半の作業が遅滞気味になる要因となりました。

この案件はコントローラブルとは言い難い性質であったため、早い段階でリスクとみなして作業を分散するなどのヘッジをすべきだったと思います。基本、皆、本業務があるので作業を渡しにくいところもあるのですが、早くから担当を決めてタスク分散の根回しをしておくことで突発的な遅延要因にも耐え得たなぁ、としみじみ思います。

最後に

実は移転するのこれで5回目なのですが、何回やっても大変だなぁ、としみじみ思います。

本稿が同じような想いを抱いている方の役に立つ投稿であれば嬉しいです。もし本稿について何かご質問があれば@YojiShirakiにDMお送りください。

例によって当社では一緒にサービス開発してくれるエンジニア・デザイナー・ディレクターを超絶賛募集しております。

せっかくオフィスも新しくなりましたし、遊びに来がてらお話聞きたいという方は、このブログのサイドバー下にあるアドレスか@YojiShirakiにDMいただければと思います。いつでもウェルカムですし、結構面白いお話を差し上げられると思います!採用サイトもありますので下の水色のバナーから是非どうぞ!

ではまた:- )

@YojiShirakiの過去記事)

ターミナルなんて怖くない

ご挨拶

どうもお久しぶりです、元バンドマンの新米エンジニアgucciです。
未経験からエンジニアに転職して早1年が経ちました。
「まだ1年目なもんで、てへ」というのが通用しないと思うと、気を引き締めていかないとなと思う今日この頃です。
あっという間の1年であり、忘れられない1年となりました。
2年目はエンジニアとしても人間としても、もっともっと成長していきたく思います。

ターゲット

さて、綺麗事はさておき今回のブログのターゲットは、
まだプログラミングを初めて日が浅い新米エンジニアの方
や、
これからエンジニアを目指そうという未来のエンジニアの方
でございます。
もう熟練のエンジニアの皆さんからすると物足りなかったり、もっといいのがあるよ!といった内容があるかもしれませんがご容赦くださいませ。

今回のブログの内容はタイトルにもありますように「ターミナルなんて怖くない」です。
なぜこのような内容にしたのかというのも、
私がプログラミングスクールでWebアプリケーション開発の基礎を学び、未経験エンジニアとしてこの業界に入って一番感じたことは、 ターミナルめっちゃ触る。ということです。 (windowsでいうコマンドプロンプト)

f:id:astamuse:20190213143117j:plain アプリケーションを開発するのに、Java、Scala、Ruby、PHP、Goなどなど…数々のプログラミング言語がありますが、共通して言えることはコンピュータを操作するのにターミナルでのコマンド操作が必要不可欠だということです。(もちろん、働いている環境により様々なやり方があると思いますので、あまり使わない方もいるかと思います)

「ターミナルで何ができるの?」というと、

  • ファイル・ディレクトリ(いわゆるフォルダ)を作る
  • ファイルの中を編集する
  • コピー・削除する
  • ログファイルから欲しい言葉を検索する

などなど、パソコンに対する命令はほとんどターミナルでできるのです。

「ターミナルなんか使わなくてもFinder(エクスプローラ)でいいじゃない」という意見もわかります。
わかりますが、

  • ターミナルでしか行えない操作がある
  • ターミナルの方が圧倒的に速い(場合がある)
  • FinderやエクスプローラといったGUIがない環境がある

などなど、ターミナルとは必ず向き合わないと行けない日がきます。
その反面、まだプログラミングの経験が浅い段階だとターミナルの使い方がわからなかったり、うまく使えないでイライラしてしまい「ターミナルなんて嫌い!」と感じる方もいるかもしれません。
私も最初の頃はターミナル操作が全然わからず苦手でしたが、今ではドヤ顔でコマンドを叩いております。(大したことはしていませんが)
なのでまずは少しずつコマンドを叩いてみて、コンピュータに命令を出してみましょう。
ターミナルなんて怖くないんだ、ということをまずは知っていきましょう。

今回は、
「知っていて当たり前!これだけは抑えておこうターミナルコマンド!」をご紹介します。
コマンドと合わせて、そのコマンドがどういった意味を持つのか補足をします。
英語の意味と合わせて覚えるだけで、訳の分からないコマンドがグッと身近になります。
さらに、知っておくと便利なオプションや使い方もプラスαでご紹介します。

それでは参りましょう。

よく使うコマンドたち編

cd

cd 移動先のパス

ディレクトリ間を移動する。「Change Directory」の略。

cd ..
 一つ上のディレクトリに移動。
cd -
 一つ前にいたディレクトリに移動。

ls

ls

ファイルやディレクトリを表示する。「LiSt」の略。

ls -a
 隠しファイルも含めすべて表示。「all」の略。
ls -l
 ファイルの詳細も表示。「long」の略。
ls -1
 縦一列に表示。「1列」の1が覚えやすい。

pwd

pwd

現在の作業ディレクトリのパスを表示。「Print Working Directory」の略。

cp / mv / rm / mkdir

cp コピーする元 コピーする先

ファイルやディレクトリをコピーする。「CoPy」の略。

cp -r コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ
 ディレクトリごとコピーする。「recursive(再帰的)」の略。←他のコマンドでもよく使うオプション。

mv 移動する元(移動するファイル名) 移動する先
mv 変更前の名前 変更後の名前

ファイルやディレクトリを移動する。また、名前を変更するのにも使う。 「MoVe」の略。

mv -v 移動する元(移動するファイル名) 移動する先
 移動の詳細を表示。「verbose」の略。←他のコマンドでもよく使うオプション。

rm ファイル名

ファイルやディレクトリを削除する。「ReMove」の略。

rm *
 全てのファイルを削除する。*はワイルドカードで、色々な場面で使う。
rm -f
 警告メッセージを表示せずに削除する。「force(強制する)」の略。フォースの力。

mkdir

ディレクトリを作成する。「MaKe DIRectory」の略。
rmdirというディレクトリを削除するコマンドもある。

less/cat

less ファイル名

ファイルの内容を一画面ずつ表示する。moreの対義語。(moreというコマンドが存在するがあまり使わない)
lessでファイルの内容を表示後
 「/」キーワード前方検索。
 「?」キーワード後方検索。
 「q」を入力して終了。

cat ファイル名

ファイルの内容を最後まで続けて表示。「conCATenate(連結する)」 の略。

cat -n
 行番号をつけて表示。「number」の略。

tail ファイル名

最終行から数行を表示する。標準では10行。そのまま「尾」という意味。

tail -f ファイル名
 ファイルの追記を監視し、追記分を表示する。「follow」の略。
 ログの監視をしている際などによく使用する。

diff

diff ファイルA ファイルB

ファイル同士の差分を表示する。「difference」の略。

diff -y ファイルA ファイルB
 比較した結果を横並びで表示。「side-by-side形式」の略。
 「横(yoko)」の「y」が覚えやすい。

grep

grep 検索正規表現 ファイル名

ファイル中の文字列に対して正規表現を使って検索して表示する。「Global Regular Expression Print」の略。

grep -i 検索正規表現 ファイル名
 大文字と小文字を区別せず検索する。「ignore-case」の略。

コマンドの標準出力 | grep 検索正規表現
 このように「|(パイプ)」でつないで、コマンドの実行結果に対して検索をかけて抽出する使い方がとても便利。

scp

scp コピーするファイル名 コピー先のリモートのホスト:パス名
scp コピーするリモートのホスト:パス名/ファイル名 コピー先のローカルパス名

ローカルとリモートサーバ間でファイルの転送を行う。「Secure CoPy」の略。

scp -r コピー元 コピー先
 ディレクトリごとコピーする。「recursive(再帰的)」の略。(再登場)

サーバでよく使う編

du / df

du

ファイルのディスク使用量を推定する。「Disk Usage」の略。

df

ファイルシステムのディスク容量の使用状況を表示する。「Disk Free」の略。

-hオプション
 単位を見やすい形にして表示してくれる。「human-readable」の略。

ps

ps

現在動作しているプロセスを表示する。「Process Status」の略。

ps aux
 よく使うauxオプションは、aとuとxの合わせ技。
 a 端末を持つ全てのプロセスを表示
 u ユーザー名を表示
 x 端末を持たない全てのプロセスを表示

free

free

macにはないLinuxコマンド。現在のメモリ使用量を確認。Swapの使用状況などを確認することができる。

free -m
 メガバイト単位で表示。

top

top

現在のシステム全体の負荷情報を表示する。
LinuxだとCPU使用率順で出るが、macだと表示の仕方が異なる。

vmstat

vmstat

macにはないLinuxコマンド。メモリやCPUの情報だけでなく、スワップやディスクI/Oの情報を表示する。 「Virtual Memory STATistics」の略。

vmstat 1
 1秒ごとに更新して表示。

ちょっとしたお助けコマンド編

man

man コマンド名

マニュアルを表示する。「MANual」の略。
ここまで色々と書いてきましたが、manコマンドで叩けば全て乗っている。 コマンドの使い方やオプションについて調べたい時に便利。

which

which コマンド名

コマンドを探し出し、フルパスで表示する。
使いたいコマンドがマシンに入っているか調べたい時に便利。

ちょい足しプラスα編

タブ補完

とにかく便利なタブ補完。
ファイル名やディレクトリ名を途中まで打って、キーボードの「Tab」キーを押すと、該当する名前を自動で入力補完してくれる。超絶便利。 同じようなファイル名のものが複数あった場合は、名称が同じ部分まで補完。

ログアウト

ctrl + d

サーバに入っている時などにlogoutexitと叩くとサーバから出ることができるが、このショートカットキーを叩くと同様の操作が行える。

強制終了

ctrl + c

なにかプログラムやコマンドを実行している時に、強制的に終了してくれるのがこのショートカットキー。

クリア

ctrl + l

clearコマンドという画面をクリアしてくれるコマンドがあるが、このショートカットキーでもクリアしてくれる。何かと画面に色々出力していて、見にくくなってしまっても一発で綺麗に。

過去検索

ctrl + r

過去に叩いたコマンドを探したくなることがよくある。
historyというコマンドで履歴を表示することもできるが、もっとお便利なのがこのコマンド。
ctrl + rを叩くと表示が「(reverse-i-search)...」と変わる。
ここで文字を入力していくと、入力された文字を含む過去に叩いたコマンドが右側に出てくる。
表示されるものが欲しいものと違ったら、再びctrl + rを叩けばどんどん遡ってくれる。

最後に

以上で今回のご紹介はおしまいです。
コマンドにはたくさんのオプションがあって、色々な組み合わせ方ができるとても便利なものです。
少しずつ慣れていくことで、少しずつターミナルと仲良くなっていきましょう。
他にもたくさんのまとめブログや記事があると思いますので、色々と見てみることをおすすめします。
このブログを読んでいただいて、
「このコマンドはこんな意味だったのか〜」「こんなお便利なものがあったのね」
となり、ターミナルと仲良くなる入り口になれたなら幸いです。

アスタミューゼでは、エンジニア・デザイナーを募集中です。
ご興味のある方は下記バナーからチェックして頂き、ぜひぜひご応募ください!お待ちしています。
ではまた。

仕事用ディスプレイを 4K で作業してみました

ご挨拶

はじめまして。このブログで初登場となりますエンジニアの池田 (@yukung) です。どうぞよろしくお願いします。

突然ですが最近、 Amazon プライム・ビデオで「有田と週刊プロレスと」を見始めました。これが非常に面白くてハマっておりまして、今は風呂場に iPhone やタブレットを持ち込んで 1 話分見るのが一日の日課になっています。

私は元々プロレスファンというわけではなく、試合会場に観戦に行ったこともありません。ただ、中学生くらいの頃に友達の家や自分の弟と一緒にスーファミ版の「ファイヤープロレスリング」シリーズやプレステ版の「闘魂烈伝」シリーズをプレイして長州力選手や藤波辰爾選手、闘魂三銃士などを知った程度のニワカです。「闘魂烈伝」で印象に残っているのは、私が操る長州力選手のリキ・ラリアット ​💪​ 1 を弟の操るキャラに喰らわせまくり、結果弟が泣き出して喧嘩になる、という青春の淡い思い出が思い出されます。

そんな私でも、有田の溢れるプロレス愛と、丁寧で想像以上に分かりやすい解説(普通にプロレス関係なく、事前知識無しの相手に対するプレゼンの勉強になると思って見てます)によって、レスラー同士の因縁や団体同士の抗争の経緯を知ることができ「あぁ、あのキャラレスラーにはそんなドラマがあったのか💡 ​」と毎回膝を叩いてカタルシスを得る毎日です。その昔、たけし軍団や、あの眼鏡屋さんのメガネスーパーがプロレス団体やってたって知ってました?2これを知らなかった人は今すぐ「有田と週刊プロレスと」見るといいと思います。それだけ!!3

4K ディスプレイはいいぞ

このままでは初エントリが単なるプロレスブログになってしまい、流石に弊社の並河に怒られてしまいますので、唐突に 4K ディスプレイの話をしようと思います。

弊社では入社時に開発用マシン (Mac/Win 選べます) と同時に、ディスプレイが貸与されますが、現在私が貸与されているディスプレイは LG の 4K ディスプレイ (32UD60-B) です。4 これに MacBookPro 13inch を接続しているわけなんですが、この体験が素晴らしく思ったため、ブログに書こうと思った次第です。

ディスプレイ近影

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ディスプレイ 32UD60-B のスペック

項目 スペック
画面サイズ 31.5インチ
解像度 3840×2160
パネル VA(非光沢)
スピーカー 有(5Wx2)
入力 HDMI2.01 / DisplayPort1.21
光度 300cd/㎡
応答速度 4ms(GTG)
付属品 HDMIケーブル / DisplayPortケーブル

初めて 4K ディスプレイ使ってみた感想

とにかくでかい!

私は自宅ではフル HD ディスプレイ 2 枚を並べて使っていますが、私にとって 4K ディスプレイの利用は初めてでした。そのため利用し始めた当初はあまりに画面の領域が広く、立ち上げている各アプリケーションのウィンドウ配置にかなり戸惑いがありました。個人の感じ方次第かもしれませんが、私はアプリケーションウィンドウをどこに置いてもフワフワ浮いているような気がして、落ち着かないというか位置が定まりませんでした。

また、文字が小さくなるため、読めないほど潰れないか心配でしたが、そこは 4K ディスプレイ、文字の潰れやかすれはなく、文字が小さくても思った以上に読めることが分かり、安心しました。個人的には、 31.5 インチくらいが作業領域の広さと文字の大きさのトレードオフのバランスが良く、これ以上大きくなると文字の潰れではなく文字が小さくて読めなくなる気がしています。

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正面から見た図。普段利用している距離感もこのくらいの視野で利用している。 IDE やターミナルの文字も視認できている。(フォントサイズは 15pt で利用しています)

一点だけ、 MacBook Pro を HDMI 経由で USB Type C で接続するために USB-C Digital AV Multiportアダプタ を利用していますが、この場合はリフレッシュレートが 30Hz での接続となるため、マウスポインタを動かした際のちらつきが発生しまう問題があります。私は使っているうちに慣れてしまい気にならなくなってしまいましたが、気になるようであれば、別途 DisplayPort で接続すれば 4K/60Hz で表示されるようです。こちらも気が向いたら試してみようと思っています。

アプリケーションウィンドウの配置

利用当初に感じていたアプリケーションウィンドウの位置が定まらない問題ですが、個別のウィンドウ同士が被って表示されないようだと、結局 + Tab + F1 でアプリやウィンドウを切り替える必要があり、その度作業が中断されてしまい、せっかくの作業領域を有効に利用することができません。

そこで私はウィンドウマネージャと呼ばれる類のツールを使うことでこれを解決することができました。ウィンドウマネージャとは、ざっくり言うとキーボードショートカットやマウスのジェスチャを呼び出すことによって、アプリケーションウィンドウを画面に対し自動的に 2 分割や 4 分割で整列したり、中央寄せ、最大/最小化などをしてくれるツールです。

macOS には、私の知る限り以下のようなウィンドウマネージャツールが存在するようです。

私は、以前 Shiftit を使っていたことがありそのキーボードショートカットを指が覚えていたため、そのまま Shiftit を継続利用しています。その他のツールはまだ試したことがないので、オススメ情報があればぜひ教えてください。

Windows の方は普段使っておらず状況をあまり知らないため、ここでは触れません。詳しい方おられたら教えてください。

4K ディスプレイ利用後の変化

仮想デスクトップを使わなくなった

4K ディスプレイ + ウィンドウマネージャという作業環境でしばらく作業を行っている中で、私が以前と比べて一番変化を感じているのは、 macOS の仮想デスクトップを使わなくなったことです。これは私の中ではかなり大きな変化で、以前の FullHD ディスプレイの環境では、仮想デスクトップをかなりヘビーに使っていました。アプリケーションウィンドウ最大化 + 仮想デスクトップ (4 〜 5 枚) を切り替える使い方です。

これはエディタや IDE、ターミナルの表示領域を最大限確保したい + 複数のアプリケーション間を行き来したい、という欲求から行き着いた私の利用方法で、長らくこのような使い方をしていましたが、 4K ディスプレイに切り替えてから現在、仮想デスクトップは利用していません。

仮想デスクトップを使う代わりに、左半分がブラウザや Dash 5 といったリファレンス用途、右半分が IDE/エディタ + ターミナルという基本形で、必要な時にウィンドウマネージャで位置を変えたり、ウィンドウ最大化 + + Shift + + というキーボードショートカットで文字を大きくしてクローズアップする、といった使い方に落ち着きました。また、手元の MacBook Pro のディスプレイは Slack やメールなど、コミュニケーションモードに頭を切り替えた時に利用するようにしています。

以前は仮想デスクトップを切り替える際の一瞬の間というか、画面が切り替わるアニメーションと合わせて、コンマ何秒という時間ではありますが頭のコンテキストスイッチが発生していました。頭の中の流れを細かく順を追って表現すると、

  1. 「デスクトップ切り替え」
  2. 「アニメーション待機」
  3. 「ウィンドウの視認」
  4. 頭をコンテキストスイッチ
  5. 何がしたかったのかを思い出す
  6. 作業再開

という手続きを踏んでいたような感覚です。これが一日数百回繰り返されていたわけで、特にコードを書いている時などフロー状態に入っている状態でこれが頻繁に起きていたことを考えると、塵積で相応のコストが費やされていたと思っています。コンピュータのデスクトップの切り替えと違い、人間の頭はコンテキストスイッチが苦手です。切り替えた後に対象を「視認」した上で「思い出す」というステップが(無意識でも)入ってしまいます。

しかしながら現在、上記のような使い方に落ち着いた結果、視線をずらすだけで良くなりました。これによってデスクトップ切り替えのアニメーションが発生しなくなったので、頭のコンテキストスイッチのコストが劇的に少なくなったのが一番大きい点と感じています。デスクトップ切り替え後の「アニメーションの待機」→「ウィンドウの視認」→「やりたかったことを思い出す」という 3 ステップが無くなったような感覚で、物理的に費やされている時間のコスト以上に、頭のコンテキストスイッチのコスト削減効果の感覚が大きいです。

副作用

さらに、画面が大きいため見下ろすような視線の状態を保持しようとすると、必然的に深く腰掛けて骨盤が起きた状態で座高の高さを稼ごうとします。その副作用として以前よりもやや姿勢が良くなったことも感じています。以前から肩甲骨の痛みや脇コリに悩まされていた私としては、嬉しい副作用かもしれません。以前整体に費やしていたコストを考えると、生産性以上のリターンがある気がしています。

そうそう、以前弊社並河が記述した以下の記事にも紹介されていますが、弊社のオフィスの椅子はハーマンミラー社のエンボディチェアですので、長時間のコーディングもなんのそのです。(とはいえ長時間座り続けるのは体に良くありませんので、数時間ごとにコーヒー買いに行ったり散歩したりしましょう)

lab.astamuse.co.jp

その他感動した点

  • 横幅があるということは素晴らしい
    • Excel や Google スプレッドシートの世界観が変わる
      • エンジニアだけではなく、マーケティングやデータ分析をされている方にもオススメ
    • ターミナルでエラーログなどを表示した際に折り返されない
      • ログの意味が素直に入ってくる
  • 縦にも長い
    • デュアルディスプレイで 1 枚を縦向きにする、という方法もあるが、1 枚のディスプレイに収まっているのはやはり切り替えや仕切り感がなくシームレス

Google スプレッドシートを最大化してみる、の図

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Google スプレッドシートは初期表示では Z 列 までしか表示されていないんですよ。知ってました?私は知りませんでした。

docker-compose logs -f の図

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ほとんどのログが画面の半分にも到達しておらず 1 行で読めます。JSON ログなど機械が読むログでなく、人間が読むログであれば human readable な状態にしたいですね

まとめ

個人や自宅で 4K ディスプレイを利用されている方もおられると思いますが、 1 日の長い時間を費やす業務や職場でこそ、ぜひ 4K ディスプレイの利用をオススメします。また 4K ディスプレイを利用の際は、合わせてウィンドウマネージャの利用もオススメです。

また、好きな PC + 4K ディスプレイ + 良い椅子で気持ちよく仕事がしたいんだ!という方、弊社ではエンジニア・デザイナー等、絶賛大募集しております。ご興味のある方は下記バナーの採用サイトからご応募いただくか、カジュアルにランチなどでお話させていただくことも可能です。(@yukung) までお気軽に DM 等でご連絡いただければと思います。お待ちしています。


  1. 余談ですが私はこの絵文字を見るとリキ・ラリアットをいつも思い出します

  2. これを知らなかったことがニワカプロレスファンを物語っていますね。ガチプロレスファンの方、すみませんでした(汗)

  3. ちゃんと見た人はわかりますよね?それだけ!!

  4. 執筆時 Amazon で 39,950 円でした。30 インチ超え 4K ディスプレイがもう 4 万円切る時代なんですね…。

  5. 様々なドキュメントやリファレンスを一括で参照できるアプリ

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