皆様こんにちは。アスタミューゼという会社でエンジニア業をしています並河 (@namikawa) と申します。
弊社も、昨今の流行りにのっとり、会社で技術ブログをはじめることにしました。
本エントリのタイトルにはわかりやすく "エンジニアブログ" と書きましたが、このブログでは、 astamuse.com をはじめとした弊社のWebサービスを作っている関係者(エンジニア、デザイナー、たまにディレクターや責任者など)が定期的に、Webサービスや技術に関して、最近やっていること・興味のあることを、持ち回りで取り上げます。
このブログを通じて、アスタミューゼという会社の事や、サービス開発の現場の雰囲気が少しでも伝わればいいなと思います。
私個人としては、自分の個人ブログは10年以上続けているし、前職では会社のエンジニアブログがあったので寄稿もしましたが、そういえば企業ブログの運営はしたことがありません。
もっと良いプロセスがきっとあるとは思いますが、この "エンジニアブログ" をどのように作っていったかを、ログとして残してみようと思います。これからエンジニアブログを作ろうとしている企業・組織の方の参考になれば幸いです。
(技術ブログとか書きつつ、一発目のエントリから技術っぽくなくて、本当にすみませんw)
企業で技術ブログを公開するということ
これは、ブログ公開のコンセプト的なものでもあり、どこの会社も近しい狙いなのかなとも思いますが、本ブログでは、アスタミューゼの「開発・デザイン」および「運営サービス」のブランディング向上を目的としています。
正直に言ってしまうと、こうした対外発信を通じて、
- 採用的観点で優秀な人材にリーチしたい
- アスタミューゼの運営サービスへの動線を少しでも多く作りたい
あたりが主な狙いです。
要するに、弊社の取り組みを少しでも多くのユーザに知ってもらうべく情報を発信します、ということです。
ブログを作るって何を決めなきゃいけないの?
弊社では、私の他にもう2名(デザイナー・フロントエンドエンジニア)とこのブログを運営していて、彼らと以下の内容について話し合いました。
コンセプトの認識あわせ
ブログのコンセプト・狙いについて認識あわせをしました。大枠は上記のような内容ですね。
読者対象と記事内容
ブログ開設の狙いを踏まえて、どういった読者層を対象(ターゲット)としたいか、それにあわせてどういった内容を書くことにするかを決めます。
弊社の場合ですと、エンジニア・デザイナーはもちろんですが、サービスとして扱っている情報を考えると、知財関連の技術者も該当するかと考えています。
内容についても、技術的な情報だけではなく、運営しているサービスをどう作っているかについても公開していきたいです。
なので、ディレクターの方にも書いていただく予定ですし、採用を意識していることもあり、社内環境や組織の話、人事・採用の観点でも、公開できる内容があれば、書いていければと思っています。
インセンティブ設計
会社のメンバーが持ち回りで書くので、義務感満載にならないようモチベーションを上げる目的で、インセンティブを設定しています。
後述しますが定められたKPIによる評価に沿って、弊社では四半期に1回程度、優秀エントリを書いた執筆者に対して、豪華ランチをプレゼントすることとしました(してもらいました)。弊社オフィスのある銀座近くでも十分豪華に食べられる額相当です。
インセンティブの内容については、無理のない範囲でウケの良さそうなものを設定してもらえればいいとは思いますが、私個人の考え方としては、非日常感を味わう機会の提供が良いと思います。
金一封でも別にいいとは思いますが、給料が1回だけ少し増えているよりも、機会がないと滅多に行かないような豪華なランチの方が非日常感があって良い(自分ではあえて行かない)かなと思いました。
このあたりはメンバーにFBをもらいつつ、運用しながら内容を改善できればとも考えています。
KPI(目標値)の検討
先ほどインセンティブの話をしましたが、その評価指標を決めます。
ここはシンプル(PVのみとか)に決めてもいいと思いますし、いくつかの評価指標を複合的に重み付けしてスコアを算出しても良いと思います。
いずれにしても集計が負担にならないようにしておくべきなのと、そもそものブログ公開の目的に見合ったスコア付けをするべきでしょう。
参考までにいくつかの指標を以下に挙げておきます。
- 対象エントリのPV数(もしくはUU数)
- 公平感を保つようエントリー公開からの集計期間を決めておく。(公開後2週間が計測対象とか)
- 読んでもらうことに意味があるので、短すぎる滞在時間は切り捨てる。
- 各ソーシャルサイトでのシェア数
- Twitter、Facebook、はてなブックマーク等
- 被リンク数
- サービスサイトや採用サイトへのリンククリック数
更新頻度・持ち回りの順番
業務的に負担にならない範囲で決めます。
弊社の場合は、週に1回の更新とすると、3ヶ月強でちょうど一巡する感じで、四半期ごとのインセンティブ評価にちょうど合うので、そうしました。が、最初の一巡だけはブログ公開後のブーストをかける意味とコンテンツを充実させる目的で、週2回の更新を予定しています。
持ち回りの順番は、基本的に固定として、できるだけネタが分散するよう、業務範囲や得意領域を考慮して、決めました。
あと、普段の順番の中に、ゲストの執筆者枠を入れて、少しばかり良い意味での"遊び"的な内容を演出する予定です。
ブログの公開場所
個人(エンジニア)的には、 Octopress のようなフレームワークを使って、Amazon S3 や GitHub Pages にホスティングするのが今風でカッコイイなーと一瞬思ったんですが、この通り「はてなブログ」さんにお世話になることにしました。
フレームワーク・ツールの動く環境をメンテし続けなければならないのが、そのうち面倒になりそうという点と、はてなブログのSEO的なチューニングと集客能力に少しでもあやかりたい(アウトソースしたい)という点が主な理由です。
その他
- メンバーへの周知
- 目的の共有や更新頻度、スケジュール感を伝え、事前に準備しておいてもらう。
- ブログアカウントの開設と、はてなブログの設定
- ブログサイトのタイトル
- メンバー全員による投票で決めました。
- 公開ドメイン名
- はてなブログはPro版(有料)を利用すると、独自ドメインが使える。
- ブログの公開時間
- ランチタイムの閲覧や拡散を狙って、お昼前に公開する。
- はてなブログでは「予約投稿」機能があるので活用させていただいてます。
- ブログの公開時の連携
- PR用途として、 Twitter や Facebook アカウントへ投稿するようにする。
- 上記SNSのアカウントや登録は事前に行いました。
- ブログのデザインまわり
- デザイナーが制作。それに対してメンバーでフィードバックを実施しました。
- ブログのカテゴリ運用
- 最初は個人に任せて、後で必要に応じて整理する。
- 問い合わせ手段
- ブログの内容等に関して、連絡を必要とする場合のために、メールアドレスを準備しました。
- コメント欄で運用するも良しだと思います。
- スケジュールの認識あわせ
- 上記タスクをアサインして、公開日までのスケジュールを決めました。
まとめ
企業向けのエンジニアブログをどう考えて作ってみたのかという事をツラツラと書いてみました。
書いてみると割と普通の事しか書いていない気もしますが、いざやってみると、アレはどうするんだっけ?これって決めたっけ?みたいな感じで細かいタスクがポロポロと出てきたりするので、これから企業向けのブログを作ろうとされている方のタスクリストみたいな感じで、ご活用いただけると嬉しいです。
ということで、本ブログではこれから定期的にエントリーを公開していきますので、引き続きよろしくお願い致します!
最後に、アスタミューゼでは現在、エンジニア・デザイナーを募集中です。 興味のある方はぜひ 採用サイト からご応募ください。