こんにちはnishikawaです。最近、急に暑くなってきて一気に夏感が増してきておりますが、皆様どうお過ごしでしょうか。
さて、今回は時間について個人的な考えをつらつらと書いていこうと思います。対象は新社会人の方や人生に何か焦りや迷いを持っている人です。そういう人たちに何かきっかけを与えることができたらいいと思っています。
私は高校を卒業して諸事情によりコンピュータを触り始めてから12年ぐらい色んなことをしてきましたが、その間ずっと時間との向き合い方というのが人生の課題になってきました。学生の時には勉強と部活、バイトをしながら技術をどう磨いていくかに悩まされ、社会人になってからは仕事と人付き合いをしながらどう技術を磨いていくかに悩まされ続けております。きっとITエンジニアの中にはそのような悩みを持ちながら生きている人も多いのではないかと思います。
ITエンジニアには様々な時間が必要ですが、その中でも新しいことへのキャッチアップと学習についてはほぼ全ての方が取り組んでいるかと思います。
しかし、人間には悲しいことに1日24時間しか与えられていない上に、睡眠をはじめとする各種生理現象や生活に必要な作業で半分近くの時間を無条件に消費しなければなりません。加えて、コミュニティを形成するという人間の性質により社会活動を行うため残りの時間のほとんども自然と何かに消費させられます。(奇しくもそういうものがあるために技術が発展し我々に居場所があるのでここについてはとても難しい考えだとも思っています)
こうなってくると、本当に自由な時間というのはごく限られてくるのですが、一般的な時間でそれらを算出すると
24(1日) - 8(睡眠) - 3(風呂、食事、トイレなど) - 8(業務時間) - 2(移動時間) = 3 時間
で、3時間しか取れません。子供がいるとこの時間さえもなくなるため、結婚してスキルアップに割ける時間が減ったと感じている方は世の中には多いと思います。
時間の確保をどうするか
前述の3時間という数字はすべてがまとまった時間として与えられる訳ではありません。冷静によく考えてみると分かることですが、これらの時間は非常に細切れの状態で私たちに与えられるのです。スキルアップにはこの細切れにされた時間のなかでできるものと、ある程度まとまった時間がないとできないものに分かれますが、後者を行うための時間を確保するためによく睡眠時間を削るという方法が用いられます。
この方法はすごく簡単にまとまった時間が手に入るので私もよくやりますが、多分、というか絶対に体にはよくないのでオススメはできません。
ちなみに私は前職などの諸事情によりショートスリーパーになっているので、この方法をよく使うのですが、これによりどれだけの時間が得られているかというと
24(1日) - 4(睡眠) - 5(風呂、食事、トイレ、家事など) - 8(業務時間) - 3(移動) = 4 時間
最大で4時間ぐらいは得られています。金曜や土曜など次の日を考えなくていい時は丸っと睡眠を削ったりもするので、1日のアベレージは5時間を超えます。
ただ、もう一度言いますが、この方法は体に良くないのであまりオススメできません。というかやらない方がいいです。
仕事をスキルアップにつなげるという考え方
睡眠時間を削らないならどうしたらいいのか?答えはすごく単純で業務をスキルアップに繋げればいいのです。なぜなら、会社で仕事をしている時間は1日の中でもかなり多くの時間を占有しているからです。これをスキルアップに繋げられるのであれば使わない手はありません。
しかし、全ての業務が常に自分の目指すところと向きを同じにしている訳ではありません。むしろその方向を向いていない業務の方が多いと思います。
ここがみんなを悩ませているところで、大人を腐らせる要因だと私は思っています。現に今までそうした先輩や後輩をたくさん見てきました。口癖は「この会社(もしくは部署や仕事)じゃスキルはたまらないよ」です。個人的にはそう思うなら飯食う時間や睡眠時間を削ってスキルためろよ!と思うのですが、そういう発言は炎上の元になる可能性があるので胸に秘めておくことにします。
さて、こうした大人にならないために我々が常日頃から意識しなければいけないことは上司にちゃんと自分の考えをアピールして提案することだと思います。こういう技術に興味がある。こういうことをやりたい。業務のここに不満がある・・・等々
これらをちゃんとしていれば、結構な割合で自分の目的に対してベクトルのあった業務が割当たる可能性が高くなります。逆にいうと、こういうアピールを日頃から行ってない人が多くいることも確かで、その結果が前述の腐った大人になる訳です。
以上の努力を行なったが何も改善されない場合は最後の手段として転職することをオススメします。その際は弊社の転職ナビを是非ご活用ください。
無駄な時間は本当に無駄なのか?
さて、ここまでエンジニアとして時間を有効に使うために私がどいういう考えで生きてきたかを書いてみました。人間、本当に時間は限られていて社会人になったらもう向かうのは棺桶だけです。そのため、限られた時間を有効に使う上で無駄な時間の削減は必須です。しかしながら一見無駄に見える時間でも、それらが本当に無駄なものなのかはちゃんと吟味したほうがいいと思います。
私はよく1週間ごとに自分への振り返りを行なっており、その際に無駄だと思ったことをピックアップし、それらの分類を行うようにしています。
例えば、よく無駄な時間として以下のものが挙げられる傾向がありますが、
- 移動時間
- 不必要な会議
- 人付き合い
- 色々頑張ったが何も成果につながらなかった時間 ... etc
これらに対して、私は以下のように分類を作って分けています。
- 本当に不要で排除できるもの (ex. なんの生産性もない会議とか)
- 本当に不要だが排除できないもの (ex. 通勤時間とか)
- 不要だと思うが時と場合によっては排除すべきではないもの (ex. 人付き合いとか)
この分類に従って本当に無駄だと思うものは次週から排除するように動きます。排除できないものについては有効活用できるようにあれこれ考え次週から行動します。
そして、一番難しいのが3番目の「不要だと思うが時と場合によっては排除すべきではないもの」です。何が難しいかというと、ピックアップした不要だと思っている時間をこの分類に入れるのが難しいです。
ここには一番頭と精神力を使います。自分の中で形成されている価値観を壊すことができないと大切なものを失います。これの最たるものが人付き合いです。特に苦手な人との人付き合いなんかはこの分類に入れるのは相当難しいです。
しかし、これをやることによって自分にどんなメリットがあり、後々時間を短縮してくれるかもしれないという可能性を考えられるかどうかがこの分類に入れるための最大のカギです。要するに時間に対して時間で投資するのです。
頑張ったが何の成果も上がらなかった時間についても同じです。得た失敗から対策を練ることにより、今後何回同じことが起きても即座に対応できます。
ここまで無駄な時間について色々と考察し、個人的に行なっていることをまとめましたが、重要なことが一つあります。それは、無駄な時間の取捨選択のバランスです。多くを拾いすぎてもダメですし、捨てすぎてもダメで、そこには常にバランス感覚が求められます。自分に向き合う時間を多く作れれば作れるほど、この分類の精度は上がると思うので週一回は自身に対して振り返りを行うことをオススメします。
時間を無駄にすることも時には必要
最後の最後で今までの考え方を一気にひっくり返すようなタイトルになりましたが、時間を無駄にすることも時には大事だよということを最後に言っておきたいです。
学生のころは分からなかったですが、無駄な時間を過ごすというのはとても贅沢なことです。何も考えずに半日庭を眺めているというような時間を過ごすのも人生には時として必要です。特に仕事でもスポーツでもそうですが、スランプに陥ったりした時には一回投げ出して触れない期間を作ることも大事かなと思います。
なので、無駄が全て悪いとは思わずに広い心をもって生きていくことを強くお勧めしたいです。この記事を読んでくれた人が自分の時間に対する価値観を見つめる際に少しでも役に立ててくれれば幸いです。