こんにちは、@YojiShirakiです。デザイナーです。
先日、デブサミ2018がありましたね。当日のタイムラインでは各セッションに関してのツイートが流れ、はてブでは資料情報などがホットエントリーに入っており、今年も盛況だったことが窺えます。私はというと、突如の高熱(インフル)で全く起きれずスマホでタイムライン追って様子を見ていました。
私はデザイナーですがデブサミなどエンジニア向けの大型のイベントは極力参加するようにしていて、毎回かなりよい感触を得ています。そして毎回「これはデザイナーも来た方がいいのでは?」と思っています。
そこで今回は、デザイナーである私が過去数年に渡ってデブサミに参加した経験から、デザイナーがデブサミに行った方がいい理由をまとめました。ぜひご覧ください。
デブサミはエンジニアのためだけのイベントではない
まず大前提ですがデブサミ(Developers Summit)はもはやエンジニアだけのイベントではありません。名前だけみるとエンジニアのためのイベントに見えますが、決してそんなことはありません。試しに先日のデブサミ2018のセッションをご覧ください。
ざっと見ただけでもエンジニア以外にも通じるセッションがいくつもあります。
- カイゼン・ジャーニー 〜たった一人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで〜
- 婚活サービスにおけるシステム×サービスのイノベーション
- 多様なビジネスドメイン、サービスフェーズが混在する中での組織戦略と技術戦略
- イノベーションを起こす開発チームの作り方
どれもプロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーにとっても聞く価値がある内容ですし、デザイナーにとってももちろん参考になる内容です。
他にもこんなのもあります。
最近ホットな働き方についてのセッションですね。エンジニアリングというのはあらゆるところに関係するので、デブサミというのも決して技術だけの話に留まらないのです。
情報収集効率が良い
デブサミなどの大型イベントは情報収集効率が非常に良いです。先ほど紹介した通り非常に多岐にわたる内容を2日間でまとめ聞きすることができます。仮にもしこれを別々の勉強会で聴こうと思ったら相当な時間をかけねばなりませんが、デブサミであれば2日で済みます。また空き時間は休憩スペースで仕事できるのでリモートで作業しながらセッションに参加ということもできます。
プレゼンの参考にも
また、デブサミで発表される内容は相応に吟味されているものが多いので情報の質も高いです(ハズレもありますが)。有料セミナーほどではないかもしれませんが、控え目に見てもエンジニアイベントで最大規模のものなのでプレゼンテーターもよく練習しています。時間の使い方、スライドの見せ方、ウケの取り方など、プレゼンテーションの参考になります。
今、技術で何ができて何が難しいのかを知れる
デブサミでいろいろなセッションを聞くと「今は、ここまでできるんだな」とか「これはまだ技術的に難しいのか」といった感触を肌で感じられます。これが本当にありがたく、デザイナーにとっては引き出しの数が増やすネタになるし生産性向上にも繋がります。
例えば、サイトにチャットのシステム埋め込んでユーザーの体験性を向上したり、機械学習を利用してユーザーに対してよりよい情報を提供する、など技術的に実現可能なネタを理解できていればサービスの改善幅が格段に広がります。さらに、デブサミではそう言った話を実際の体験談として教えてくれるので、先回りして失敗を回避でき、実現可能性を高めてくれます。
また生産性でいえば、ここ数年浸透したDevOpsの動きなどに代表されるような事例は非常に参考になります。チャットオプスや、ツール導入によるコミュニケーション品質の向上・作業時間の圧縮、プロジェクト成功のコツなど。
弊社でもチャットオプスは導入していて非常に助かってますが、こういった事例は実際に話を聞いてみると、わかることもたくさんあります。
他社のサービス開発の裏側を見ることができる
他社のサービス開発ってどうなってるか興味ありませんか?自社ではこうしているけど他ではどうしているんだろう、と。こういった話はデブサミでは本当にいろいろな方が話してくれています。「スクラムやったけどうまくいかなかったよ」とか「trello使ってこんな感じでプロジェクト進められました」など。
また、エンジニアとデザイナーの共生について垣間見ることもできます。エンジニアからはデザイナーがどういう風に見えているのか、またどういう風に巻き込もうとしているのか。こういった自分たちに対しての第三者の目線を知る機会としてもデブサミは非常に良い場所になっています。
デザインとデザイン業界の相対化
デブサミに出てみると「なるほどエンジニアの世界はそうなっているのか。翻ってデザインの世界はどうだろう?」と考えさせられます。決してデザインの世界を揶揄するわけではありませんが、そうやって相対化することで見えてくることは必ずあります。それはデザインの強みや弱み、デザイン業界の課題やアドバンテージなど。
例えば、昨年の11月にAdobe Maxがありました。私も参加したのですが、正直面白いところもあったけれど残念なところも少なくありませんでした。デブサミなどと比較すると「もっとこういう要素があった方が良かったな」と思える点が多々ありました。こういう風に考えられることも(デブサミに限らず)、自分の領域とは違うところに顔を出すメリットなのかと思います。
エンジニアと話せるようになる
これはとても大きいですね。普段のコミュニケーションが変わってきます。
私はもともとコード書くのが好きというのもあり隔てなく話せる方だと思いますが、デブサミやGCP Next Tokyo(Googleの主催する大型イベント)に参加してエンジニアのみんなと一緒に先端の情報に触れるとまた格段と話しやすくなります。
- 「あのセッションで聴いた内容いいよね」
- 「もっとこういう技術使ってワークフロー改善したらいいかもね」
と言ったような。
あとはいくつものセッションを聴いていると、だんだんとエンジニアがどういう考え方をして何に重きを置くのかということを体感として理解できるようになります(そう信じている、という方が正しいかもしれませんが)。こういった共通感覚を醸成できるのも大きな収穫になると感じます。
いずれにせよ、エンジニアとデザイナーは協力することで良いものを生み出していくので、お互いのことを知るというのは大事という、至極当然な話なのですが。
おわりに:デザイン以外の領域にも触れるマインドがとても大事
デザイナーは気づいたらコミュニティーの内側に閉じこもってしまいがちです。自分の世界を大事にするというか。でも、私たちデザイナーが相対するのは「人」ですから、閉じこもらずに様々な領域、少なくても自身の近接領域であるエンジニアリングやマーケティングの世界を知ることを是非大事にしてもらいたいな、と思います。また、日々の発想を豊かにするためにまったく違う領域に興味を持つ好奇心は常に高く持ちたいな、と。
では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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