astamuse Lab

astamuse Labとは、アスタミューゼのエンジニアとデザイナーのブログです。アスタミューゼの事業・サービスを支えている知識と舞台裏の今を発信しています。

時間の使い方について考えると見せかけつつ無駄な時間をどうコントロールするかという話

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こんにちはnishikawaです。最近、急に暑くなってきて一気に夏感が増してきておりますが、皆様どうお過ごしでしょうか。

さて、今回は時間について個人的な考えをつらつらと書いていこうと思います。対象は新社会人の方や人生に何か焦りや迷いを持っている人です。そういう人たちに何かきっかけを与えることができたらいいと思っています。

私は高校を卒業して諸事情によりコンピュータを触り始めてから12年ぐらい色んなことをしてきましたが、その間ずっと時間との向き合い方というのが人生の課題になってきました。学生の時には勉強と部活、バイトをしながら技術をどう磨いていくかに悩まされ、社会人になってからは仕事と人付き合いをしながらどう技術を磨いていくかに悩まされ続けております。きっとITエンジニアの中にはそのような悩みを持ちながら生きている人も多いのではないかと思います。

ITエンジニアには様々な時間が必要ですが、その中でも新しいことへのキャッチアップ学習についてはほぼ全ての方が取り組んでいるかと思います。

しかし、人間には悲しいことに1日24時間しか与えられていない上に、睡眠をはじめとする各種生理現象や生活に必要な作業で半分近くの時間を無条件に消費しなければなりません。加えて、コミュニティを形成するという人間の性質により社会活動を行うため残りの時間のほとんども自然と何かに消費させられます。(奇しくもそういうものがあるために技術が発展し我々に居場所があるのでここについてはとても難しい考えだとも思っています)

こうなってくると、本当に自由な時間というのはごく限られてくるのですが、一般的な時間でそれらを算出すると

24(1日) - 8(睡眠) - 3(風呂、食事、トイレなど) - 8(業務時間) - 2(移動時間) = 3 時間

で、3時間しか取れません。子供がいるとこの時間さえもなくなるため、結婚してスキルアップに割ける時間が減ったと感じている方は世の中には多いと思います。

時間の確保をどうするか

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前述の3時間という数字はすべてがまとまった時間として与えられる訳ではありません。冷静によく考えてみると分かることですが、これらの時間は非常に細切れの状態で私たちに与えられるのです。スキルアップにはこの細切れにされた時間のなかでできるものと、ある程度まとまった時間がないとできないものに分かれますが、後者を行うための時間を確保するためによく睡眠時間を削るという方法が用いられます。

この方法はすごく簡単にまとまった時間が手に入るので私もよくやりますが、多分、というか絶対に体にはよくないのでオススメはできません

ちなみに私は前職などの諸事情によりショートスリーパーになっているので、この方法をよく使うのですが、これによりどれだけの時間が得られているかというと

24(1日) - 4(睡眠) - 5(風呂、食事、トイレ、家事など) - 8(業務時間) - 3(移動) = 4 時間

最大で4時間ぐらいは得られています。金曜や土曜など次の日を考えなくていい時は丸っと睡眠を削ったりもするので、1日のアベレージは5時間を超えます。

ただ、もう一度言いますが、この方法は体に良くないのであまりオススメできません。というかやらない方がいいです。

仕事をスキルアップにつなげるという考え方

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睡眠時間を削らないならどうしたらいいのか?答えはすごく単純で業務をスキルアップに繋げればいいのです。なぜなら、会社で仕事をしている時間は1日の中でもかなり多くの時間を占有しているからです。これをスキルアップに繋げられるのであれば使わない手はありません。

しかし、全ての業務が常に自分の目指すところと向きを同じにしている訳ではありません。むしろその方向を向いていない業務の方が多いと思います。

ここがみんなを悩ませているところで、大人を腐らせる要因だと私は思っています。現に今までそうした先輩や後輩をたくさん見てきました。口癖は「この会社(もしくは部署や仕事)じゃスキルはたまらないよ」です。個人的にはそう思うなら飯食う時間や睡眠時間を削ってスキルためろよ!と思うのですが、そういう発言は炎上の元になる可能性があるので胸に秘めておくことにします。

さて、こうした大人にならないために我々が常日頃から意識しなければいけないことは上司にちゃんと自分の考えをアピールして提案することだと思います。こういう技術に興味がある。こういうことをやりたい。業務のここに不満がある・・・等々

これらをちゃんとしていれば、結構な割合で自分の目的に対してベクトルのあった業務が割当たる可能性が高くなります。逆にいうと、こういうアピールを日頃から行ってない人が多くいることも確かで、その結果が前述の腐った大人になる訳です。

以上の努力を行なったが何も改善されない場合は最後の手段として転職することをオススメします。その際は弊社の転職ナビを是非ご活用ください。

systemengineer-job.com

無駄な時間は本当に無駄なのか?

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さて、ここまでエンジニアとして時間を有効に使うために私がどいういう考えで生きてきたかを書いてみました。人間、本当に時間は限られていて社会人になったらもう向かうのは棺桶だけです。そのため、限られた時間を有効に使う上で無駄な時間の削減は必須です。しかしながら一見無駄に見える時間でも、それらが本当に無駄なものなのかはちゃんと吟味したほうがいいと思います。

私はよく1週間ごとに自分への振り返りを行なっており、その際に無駄だと思ったことをピックアップし、それらの分類を行うようにしています。

例えば、よく無駄な時間として以下のものが挙げられる傾向がありますが、

  • 移動時間
  • 不必要な会議
  • 人付き合い
  • 色々頑張ったが何も成果につながらなかった時間 ... etc

これらに対して、私は以下のように分類を作って分けています。

  • 本当に不要で排除できるもの (ex. なんの生産性もない会議とか)
  • 本当に不要だが排除できないもの (ex. 通勤時間とか)
  • 不要だと思うが時と場合によっては排除すべきではないもの (ex. 人付き合いとか)

この分類に従って本当に無駄だと思うものは次週から排除するように動きます。排除できないものについては有効活用できるようにあれこれ考え次週から行動します。

そして、一番難しいのが3番目の「不要だと思うが時と場合によっては排除すべきではないもの」です。何が難しいかというと、ピックアップした不要だと思っている時間をこの分類に入れるのが難しいです。

ここには一番頭と精神力を使います。自分の中で形成されている価値観を壊すことができないと大切なものを失います。これの最たるものが人付き合いです。特に苦手な人との人付き合いなんかはこの分類に入れるのは相当難しいです。

しかし、これをやることによって自分にどんなメリットがあり、後々時間を短縮してくれるかもしれないという可能性を考えられるかどうかがこの分類に入れるための最大のカギです。要するに時間に対して時間で投資するのです。

頑張ったが何の成果も上がらなかった時間についても同じです。得た失敗から対策を練ることにより、今後何回同じことが起きても即座に対応できます。

ここまで無駄な時間について色々と考察し、個人的に行なっていることをまとめましたが、重要なことが一つあります。それは、無駄な時間の取捨選択のバランスです。多くを拾いすぎてもダメですし、捨てすぎてもダメで、そこには常にバランス感覚が求められます。自分に向き合う時間を多く作れれば作れるほど、この分類の精度は上がると思うので週一回は自身に対して振り返りを行うことをオススメします。

時間を無駄にすることも時には必要

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最後の最後で今までの考え方を一気にひっくり返すようなタイトルになりましたが、時間を無駄にすることも時には大事だよということを最後に言っておきたいです。

学生のころは分からなかったですが、無駄な時間を過ごすというのはとても贅沢なことです。何も考えずに半日庭を眺めているというような時間を過ごすのも人生には時として必要です。特に仕事でもスポーツでもそうですが、スランプに陥ったりした時には一回投げ出して触れない期間を作ることも大事かなと思います。

なので、無駄が全て悪いとは思わずに広い心をもって生きていくことを強くお勧めしたいです。この記事を読んでくれた人が自分の時間に対する価値観を見つめる際に少しでも役に立ててくれれば幸いです。

デザイナーが「デザイン経営」宣言を読んでみた

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こんにちは、@YojiShirakiです。デザイナーです。

先日、経済産業省・特許庁の「産業競争力とデザインを考える研究会」から「『デザイン経営』宣言」というものが出されまして、一部で話題になっていました。

今日はこの「『デザイン経営』宣言」を通してデザイナーに求められる能力を追ってみたいと思います。最初に申し上げますが、たいしたオチはないですし劇的な発見もありません。ただ粛々とデザイナーの在り方を再確認する取り組みです。

「デザイン経営」宣言 とは

「デザイン経営」宣言 は先述の通り経済産業省の「産業競争力とデザインを考える研究会」の提出した発表の一部です。同研究会はこれまで11回の会合を実施しており、本宣言はその報告書として位置づけられています。議事録・配布資料などは下記リンクよりどうぞ。

同研究会の課題意識としては、欧米と比較したときに国内企業のデザインに対しての意識が低く今後国際競争力が低下するのではないか、というもので、そこでデザインによる競争力強化に向けた課題を整理し対応策を研究する趣旨のもと発足したとあります。

会議自体は非公開で行われましたが、先のリンクにある議事要旨・公開資料によりどういったことが議論されたかが窺えるようになっています。配布資料は参考になるので興味ある方は通読されると報告書の背景理解が深まるかと思います。

「デザイン経営」宣言 自体は14ページのコンパクトなものです。内容は

  • ブランド力向上、イノベーション創出においてのデザインの有効性
  • 社会変化によるデザインの重要度の相対的向上
  • デザインへの投資対効果
  • デザイン経営の定義や実践上の具体施策案
  • 政策提言

と言ったところです。これに別紙として「産業競争力の強化に資する今後の意匠制度の在り方」と「『デザイン経営』の先行事例」があります。

「意匠制度の在り方」については最近話題になっていた店舗デザインに対しての意匠権の件も取り上げられており、賛否はともかくトピックとして面白いものがあります。他方、「先行事例」についてはコメント抜粋集のようなものですから、さらりと通読できるものです。

デザイン経営のための必要条件

本宣言で興味深いのはデザイン経営の必要条件として明確に以下の二点を挙げている点です。

  1. 経営チームにデザイン責任者がいること
  2. 事業戦略構築の最上流からデザインが関与すること

必要条件ということで項目を絞ったのか定かではありませんが、この二点を満たしていればデザイン経営と言えると、少なくても現時点では結論したということです。ここで気になるのがデザイン責任者なるもの定義ですが、これについては下記の記述があります。

デザイン責任者とは、製品・サービス・事業が顧客起点で考えられているかどうか、又はブランド形成に資するものであるかどうかを判断し、必要な業務プロセスの変更を具体的に構想するスキルを持つものをいう。

少しふわっとしているやや控え目な記述が印象的です。

比較としてCTO(解りやすく全社CTOを指します)を挙げると、CTOというのは個々の事業における技術的方針決定に留まらず、全社視点での技術将来像・技術コアの策定や、技術開発・工程標準化、組織戦略・運営など行政面も強く要求され、新しい事業の創出などを求められる、というような言われ方をします。

それと比べるとこのデザイン責任者像(今風に言うとCDO, CXO, CCOなどでしょうか)は行政的視点は薄く、相対的に事業・サービス・製品・ブランドが押し出されている格好です。より事業にコミットする姿勢が打ち出されているとも言えそうです。先ほどのデザイン経営の必要条件の2として「事業戦略構築の最上流からデザインが関与すること」としているところからもその姿勢が強く感じられます。

組織的要素・行政的要素を謳わなかったのはおそらく意図的です。なぜなら、本宣言の他のところでは組織について触れられており、流れでいえば、その運用監督能力をデザイン責任者の要件にするのは容易に発想できるからです。であれば敢えてそういった要素を盛り込まずにいた意図を理解したいところですが、そのためにはデザイン責任者の輪郭をもう少し明らかにする必要がありそうです。

高度デザイン人材という表現

デザイン責任者の像を読み解き、私たちデザイナーに対してのメッセージを理解する。そのヒントとして同宣言内の「政策提言」において「高度デザイン人材の育成」という主張があります。企業・大学等において高度デザイン人材を育成せよという主旨です。素直に考えればこの高度デザイン人材の上位にデザイン責任者があるはずですから、ここを深堀するのが良さそうです。果たして高度デザイン人材とは何でしょうか?実は宣言内では細かな言及はなく、ググると下記の資料が出てきます。

こちらは同じ経産省の「第4次産業革命クリエイティブ研究会」という研究会の報告書です。同研究会の目的は第一回の議事要旨配布資料から以下が挙げられています。

  1. 第4次産業革命が進行した社会における、デザイン等のクリエイティビティの重要性の検証
  2. 上記アクションプラン・人材育成施策の具体化に向けた研究会及びそのために必要な調査

察するにこの2において「高度デザイン人材」について議論されたのだと思います(また報告書の内容を読むに、今回のデザイン宣言の研究会の資料の下敷きにもなっているようです)。こちらの報告書の4.3.2 高度デザイン人材像および育成結果の検討結果にて高度デザイン人材の輪郭が語られています。少し長いですが引用します。

デザインの定義が広い企業ほど、「人の持つ潜在的な課題や気持ち(インサイト)を発見する能力」が重要と考える志向性が見られている。またそうした企業ほど、実際に「人の持つ潜在的な課題や気持ち(インサイト)」をデザイン人材が保有していることが多いという回答結果になったことを考え合わせると、そのような「本質を考える」ことの重要性を理解していると推察される。

なるほどデザイン人材は人の持つ潜在的な課題や気持ち(インサイト)を理解していると。

また「マーケティング・IT・WEB に関する知識・スキル」についての重要度も高いと回答されており、クリエイティブは単に考え付くだけでなく「実践する」ことと結びついていることとも符合している。

デザイン以外の領域にも通じておりそれを実践に結びつけることができると。

高度デザイン人材像について、ヒアリング結果および検討会での議論を振り返ると、「クリエイティブは基本的に人材に属するもの」という合意が得られているため、それゆえに「高度デザイン人材は、そうしたクリエイティブを発揮して事業課題を解決できる人材」を指すと判断してよい。

そしてここですね。引用ではっきりと表現されている通り「クリエイティブを発揮して事業課題を解決できる人材」。これが「高度デザイン人材」の定義のようです。即ち「デザイン経営」宣言 におけるデザイン人材像としては、

  • 人の持つ潜在的な課題や気持ち(インサイト)を理解し
  • それを実践する、それだけの能力・知識・スキルを身に着けており
  • 事業課題解決をすることができる人材

ということでしょう。当然、その上位と想定されるデザイン責任者には同質のより強力な能力が求められるのだと解します。

研究会の資料より

事業課題解決能力を高めるために必要な視座・知識については先述の「産業競争力とデザインを考える研究会」の第4回配布資料が参考になります(作成はTakramの田川氏)。ここではBTC(ビジネス、テクノロジー、クリエイティブ)の関係性について、従来の日本企業はB-Tモデル(ビジネスと技術が結合したモデル)であったが、これからはB-T-Cが相互に結び付いたモデルを目指すことを指摘しておりそのための人材育成の重要性を説いています。これは、先に紹介した「政策提言」における以下の記述にも利用されています。

  • 企業においては、ビジネス系・テクノロジー系人材がデザイン思考を、デザイン系人材がビジネス・テクノロジーの基礎を身に着けるための研修を実施するとともに、(略)
  • ビジネス系・テクノロジー系大学においては、デザイン思考のカリキュラムや芸術系大学との連携プロジェクト(例:IIS-RCAデザインラボなど)を、芸術系大学においては、ビジネスおよびテクノロジーの基礎を身につけるためのカリキュラムやデザイナーとしての実践的能力を向上させるための産学連携プロジェクト(例:広島市立大学芸術学部共創ゼミ)などを実施する

これらを踏まえると「デザイン経営」宣言 におけるデザイン人材像は「技術とビジネスに通じたデザイン人材」という主張でまず間違いなさそうです。とすると次に気になるのはビジネスという表現ですがこれについてはあまり厳密な言及はありませんでした(後々の課題かな?)。

デザイン人材に経営を学べとは言っていない

大した作業ではありませんでしたが、ここまででだいぶ認識が固まってきました。「デザイン経営」宣言では技術とビジネスに通じたデザイン人材の必要性を示していることが背景・時系列を踏まえてより鮮明になりました。そしてデザイン経営においては事業課題を解決する能力をもつデザイン責任者が経営チームに必要で、そのデザイン責任者は事業戦略構築の最上流から関与するべきだと。

ただ、その反面、「経営」という要素を捨象していることもより浮き彫りになったように見えます。デザイン人材・デザイン責任者には「経営」という視点を必要条件として置いていません。流れで考えると「デザイン人材にも経営を」と出てきてもよさそうですが、そうはなっていません。おそらくは

  1. 「ビジネス」と「技術」をより強いメッセージとして際立たせるために要素を絞った
  2. 事業・製品・サービスを顧客起点とすることをより高い純度としたかった
  3. まだそこまでデザイン人材が到達していない(最初から掲げるにはハードルが高い)

などが理由なのかと思慮します*1。「デザイン人材は事業・製品・サービス・ブランドに徹底して集中せよ」というメッセージなのだと捉えるのが良さそうです。

最後に

そして最後に一つ。

「デザイン経営」 宣言では「デザイナー」という言葉はあまり使っておらず「デザイン人材」という表現を意識して利用している節があります*2。「デザイン経営」に資する人材とは既存の概念のデザイナーとは限らないことを示唆しているかのようです。と同時に、既存のデザイナーに対してのある種の警鐘とエールを送っているようなそんな感想を抱きました。

以上、冒頭に申したようにオチはありませんが、デザイン経営に必要な人材像をデザイナー(兼経営者)目線で追ってみました。

私も学生の頃からデザインだけでなく技術・マーケティング・ビジネスが重要だと思いバランスを取りながら学んで来ましたが、改めてこのような宣言を見ると随分遠くに来たのだなとも感じます。この環境下でデザイナーとしてのアイデンティティを常に考え、磨き、越えていくのは本当にチャレンジャブルだな、と。一方で、学びに終わりがなく広大なフィールドが広がっていくこの仕事は本当に面白いし、この仕事に携われて本当に良かったとも思います*3。新しいデザイン人材にも負けないよう日々研鑽せねばという心持ちです。

では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

例によって当社では一緒にサービス開発してくれるエンジニア・デザイナー・ディレクターを募集しております。カジュアル面談も随時行っておりますので、「ちょっと話聞きたい」という方は、このブログのサイドバー下にあるアドレスか@YojiShirakiにDMいただければと思います。採用サイトもありますので下の水色のバナーから是非どうぞ!

(過去記事)

*1:あとは「経営のデザイン」と混同されることを嫌ったという可能性もありそうですね

*2:カンファレンスでは普通に「デザイナー」って言っていたようでしたが

*3:ちなみに蛇足ですが、私は投資家にもっとデザインがわかる人がいた方がいいと思っています

31歳、元バンドマンのエンジニア転職

皆さん初めまして、2月に入社しましたgucciと申します。
入社して4ヶ月…ついに、私の元にあの白い悪魔が…!

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タンクネコさんです。
自分のデスクに回ってきたタンクネコさんの画像を載せる、というのを一回やってみたかったので大満足です。
ホワイトバランスもいい感じ。

さて、
私がどんな人間かと申しますと、アスタミューゼに入社するまでは約10年間音楽活動をしてきました。
とはいえ、音楽だけで食べていけるほど活躍できてはいなかったので、アルバイトをしながらバンドでドラムを叩いておりました。元ドラマーです。
大学は法学部を卒業しましたので、ずっと文系の道を歩んできましたし、
アルバイトもエンジニアなどのIT業界とは全く無縁のところで働いていました。

…ん?ということは?
そうです、文系卒・31歳・フリーター・元バンドマンのエンジニア転職です。

今回はそんな私の、
エンジニアになろうと思ったきっかけや、
なぜアスタミューゼを選んだのか実際にアスタミューゼに入社してみて感じたこと
などを紹介させて頂きたく思います。
普段の弊社エンジニアたちによる素晴らしい技術ブログとは少し趣が異なりますので、
箸休めのような気持ちで読んで頂けたらと思います。
また、私のように異業種からのエンジニア転職を考えている方の参考になれたら幸いです。
よろしくお願い致します。

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バンドが解散、転職活動スタート

1年前の春、30歳の時に10年間ずっと活動していたバンドが解散することになりました。
その際の選択肢として、他のバンドで音楽を続けるという選択肢もありましたし、実際にいくつかお話も頂いてましたが、
「年齢的にも、タイミング的にも、他のことに挑戦するのはラストチャンスかもしれない」
という思いから「新たなやりたいこと探し」として就職活動を始めることを決意しました。

しかし、いざ就職活動を始めたものの、すぐにはやりたいことというのは見つけられません。
ハローワークに通い担当の方から色々な職種を紹介してもらっても、どれもピンと来ず。
色々な職種の友人に話を聞いても、これだ!と思えるものにはなかなか巡り会えず。
もどかしい日々が続きました。

エンジニアという仕事との出会い

「エンジニア向いてそうだよね〜」
ある友人に言われた言葉がきっかけでした。
その友人は今はコンサルタントを行なっているが、元エンジニア。
私の性格をよく知る友人からの何気ない一言でした。
文系でずっと生きてきたこともあり、エンジニアという選択肢自体が頭にありませんでしたが、
この時初めてエンジニアという選択肢が浮上したのです。
そして、調べれば調べるほどエンジニアという仕事に惹かれていきました。

なぜエンジニアだったのか

私が音楽活動をしていた10年間において、
担当パートがドラムだったので、もちろんドラムを叩くことが仕事ではありましたが、それ以外にも以下のような様々なタスクを行なっていました。

  • Pro tools、Wavelabを用いた音源のミックス・マスタリング
  • Photoshop、Illustratorを用いたフライヤー・CDジャケット作成
  • Premiere Pro、After Effectsを用いた動画制作・動画編集

こういったパソコンを使ってモノ作りをする様々なタスクを行なってきて、
パソコンと向き合ってトライ&エラーを繰り返しながら何かモノ作りをするというが、自分の性分にすごく合っているなぁと漠然と感じていました。
それゆえ、エンジニアという仕事に親和性を感じ、
パソコンを駆使し、様々な人々・領域に影響を与えることができるエンジニアという仕事に「これだ…!」と思ったのです。

さぁエンジニアになるぞ

エンジニアにおれはなる!と決めたものの、未経験からのエンジニア就職はとてもハードルが高く一筋縄では行かなそうだな、と思った矢先、
友人が、とあるプログラミングスクールの存在を教えてくれて、その学校に通うことを即断即決しました。
10週間の短期集中コースの受講を決めたのですが、なぜその選択をしたかというと、
集中的にみっちりやってみて、もし自分に向いてないと思ったらその時はきっぱり諦めがつくと思ったからです。
中途半端にトライするのが嫌で、全力で向かっていってダメならその時考えようの精神でした。

学習を進めていくと、様々なエラーに悩まされ思うように行かないことも多々ありましたが、
それを一つ一つ乗り越えて、少しずつ形になっていくのがとても楽しく、
「エンジニアというのを仕事にしたい」とより強く思うようになりました。
プログラミングスクールでは、同期の友人にも恵まれ、キャリアアドバイザーの方にも全力で支えられ、
晴れて、複数の会社から内定を頂くことができました。

なぜアスタミューゼを選んだのか

会社で扱っているサービス内容ももちろん企業を選ぶ際に重要です。
扱うコンテンツやサービスに興味がなければ、モチベーションは上がりにくいと思います。
私はそれに加えて、31歳という少し遅い年齢から新社会人になるということで、目標となる人がその会社にいるかというのがとても大事でした。
つまり、「この人みたいになりたい!」と思える上司の存在です。
アスタミューゼには最もそれを強く感じていましたので、アスタミューゼからもらった内定が一番嬉しかったです。
しかしその思いと同時に、一番やっていく自信がないと感じたのもアスタミューゼでした。
面接していただいた白木さんや並河さん、さらに今ご覧になられているこのブログから漂う、『スーパーエンジニア集団アスタミューゼ』という雰囲気についていける自信がありませんでした。

そこで決め手となったのは、アスタミューゼを選択する勇気が出ない私に、
「内定を承諾でも辞退だとしても、一度ご飯行きませんか」と言ってくださり、
さらに、10年の音楽活動からエンジニアになろうとしていることに対し、
継続する根性と、変化に立ち向かう勇気がある』と評価してくれたことです。
ずっと音楽をしていたことは、社会的には良く思われないだろうと自分の中で覚悟していた部分があったので、胸を打たれました。
そして、この会社にお世話になろうと決意したのです。

アスタミューゼに入って感じたこと

想像していた社会人とあまりにも違い、本当に驚きの連続でした。
具体的にどんなところに驚きを感じたかを簡単に挙げてみますと、

  • フレックス制で勤務時間の融通がきく
  • リモートワークが可能
  • 残業がとても少ない
  • コミュニケーションが活発
  • 子育てや家庭の事情への理解が凄い
  • 服装が結構自由
  • 挨拶をしっかりしている
  • 困っている人がいると皆で助け合う
  • 外部カンファレンスへの積極的参加の推奨

といったところです。つまり、良い意味で想像とは全然違ったのです。
パフォーマンスがあがるなら、基本的に何でも自由に取り入れて結構です
という上司の言葉は衝撃でした。
椅子ではなくバランスボールの人もいますし、
PCもWindowsとMacを選択可能、プラスでモニターも2台支給され、これ以上ない環境が整っております。
お子さんが熱を出したり、奥さんの体調が悪いというのを理由に早退しても、
「お大事になさってください」とみんなが言えるのもまた、衝撃でした。
分からないことは、先輩たちが優しく丁寧に教えてくれて、いつも本当に助けられています。
隔月で会社全体の懇親会(任意参加)も開かれていて、他部署の方とお酒を飲みながら話をする機会があるのもとても新鮮です。
他部署にもユニークな人がたくさんいて、面白い会社だなぁと日々感じております。

最後に

いかがだったでしょうか。
個人的な話が多くなってしまい恐縮ですが、
エンジニアになろうか悩んでいる人や、転職を考えているエンジニアの方の参考に少しでもなれたら嬉しいです。

最後に一つだけ、
入社前に想像通していた、
「スーパーエンジニア集団アスタミューゼ」というのは間違っていませんでした。
皆さん本当に凄いエンジニアであり、人間としても尊敬できる人ばかりです。
私も早くその一員になるべく、日々精進して参ります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

アスタミューゼでは、エンジニア・デザイナーを募集しています。
ご興味のある方は是非、こちらのバナーから気軽にご応募ください。
また、wantedlyにも色々な面白い記事がありますのでご覧になって頂けたらと思います。
それではまた!

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